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1年3カ月ぶりに台湾へ行ってきました。2日目に台北→高雄(正確には左営)の台湾高鐵(台湾新幹線)、高雄→枋寮の屏東線、枋寮→台東の南廻線、台東→花蓮の花東線と乗って台湾を約4分の3周、3日目は花蓮-花蓮港間を走ったSL列車に乗車して、と鉄分の濃い内容でした。
最終日は安國(アングク)駅から三清洞(サムチョンドン)通りの方へ。李朝時代の正殿だった景福宮(キョンボックン)の高い塀が見えたところで右に入っていくと、ギャラリーがいくつも並んでいます。韓服のような伝統的なものから現代美術工芸まで、好きなところで入ってみたり、しゃれたカフェ・レストランもあるのでお昼やお茶の時間に合わせて歩くのもいいでしょう。国立民俗博物館の入口を横目に過ぎて、二股に分かれるところを左側に上がっていくと、韓国の大統領府がある青瓦台(チョンワデ)へと続きます。機動隊や私服警備員の姿が多く物々しい雰囲気ですが、青瓦台と反対側の歩道をゆけば、正門の向かいで写真も撮れます。景福宮の北側になりますが、門の前には警察の自転車&インラインスケート部隊(?)の人たちが待機をしていました。お昼はホンハッパプの有名な店へ。ホンハプとはムール貝(ムラサキイガイ)のこと。炊込みご飯にするのですが、副菜もいろいろ食べられる箱膳がリーズナブルです。現代風のおしゃれな通りも、路地へ入ると趣が変わってきます。韓屋や古くからの雑貨店が残っていたりして、ほっとできるレトロな雰囲気も味わえます。景福宮と昌徳宮(チャンドックン)の間の、仁寺洞から北側は北村(プッチョン)と呼ばれ、王朝時代には王族や高官が屋敷を構えた地域でした。近年伝統的な家並みを保存しつつ整備が進められています。最後は仁寺洞からピマッコルと呼ばれる裏道を歩きました。中心街である鍾路(チョンノ)に近い場所は、古くからの生活と結び付いた通りや建物の姿が、変わろうとしています。鐘閣でメトロに乗って、仁川空港から帰国しました。
ソウルの地下鉄は、国鉄線乗入れの区間も含めると、東京を上回る路線距離を持っています。番号付きの路線が1~8、ほかにブンタン(盆唐)線、チュンアン(中央)線、仁川1号線とあり、運賃はもちろん共通ですが、運営主体はいくつかに分かれています。近年、何度かの値上げが行われ、初乗りは1000wになりました。円安ウォン高もあるので、東京の電車とあまり変わらなくなってしまいましたが、T-moneyと呼ばれるICカードを使うと、100w安くなります。何度も乗るような人、いちいち小銭を用意するのが面倒な人にはありがたいアイテム。窓口で「T-moneyチュセヨ」と言えば買えますが、その料金はデポジット分だけなので、その場で「チュンジョン(充填)」つまりチャージもしましょう(自販機横の機械でもできます)。地下鉄に乗る時に気をつけたい点1号線、ブンタン線、チュンアン線を除くと、電車が右側通行です。日本の普段の感覚で乗ろうとするとちょっと面食らいます。行き先表示にも注意しましょう。上記の理由から、うっかり反対方向に乗ってしまわないよう、自分の行きたい場所の方向の主要駅、終点駅はどこなのか確かめてから乗ることをおすすめします。また、韓国鉄道に乗り入れている1号線は、南部が仁川方面と天安(チョナン)方面に分かれています。今回、国鉄乗入れのチュンアン線に乗ってみました。「中央」とはいいながら、市街地のすぐ近くに踏切小屋のある踏切を通ったり、東郊に出ると畑や牛小屋が見えたり、都会ムードからひと時離れられるおもしろい路線でした。終点のトクソ(徳沼)あたりは団地や住宅地が造成されつつありますが、電車の本数はまだあまり多くないので、郊外まで乗るときは時間に余裕をもった方がいいでしょう。夕方は、ソウルの南西に隣接する光明(クァンミョン)で、野趣あふれる鶏料理でした。「ヨンチョンウォンドゥマク」という名前で、高速道路はすぐそばを通っていますが、ひとりではとてもたどり着けないような場所。知る人ぞ知るという感じで、車は何台も来ていました。簡素な小屋のようなスペースで、鴨のすき焼き(写真)、漆の木と一緒に煮た鶏鍋を食べました。鶏鍋の汁で炊いたお粥もいい味でした。漆と鶏という発想がどこから来ているのか分かりませんが、身体に良さそうな感じがします。その後、この店へ案内してくれた、チュさんの親友宅にお邪魔して、メクチュやソジュを飲み交わしました。またしても深夜帰還です。
2日目。最初は南山(ナムサン)の韓屋村へ。以前は首都防衛司令部があった場所に、伝統的な建物を移して公園としたものです。明洞(ミョンドン)からもそう遠くないので、一息つくには手頃なスポットでしょう。古い家財道具などはさわれるものもありますし、伝統工芸の展示や販売もされています。暑くなっていたので、韓屋のひとつを使った食事処「タサホン」(茶肆軒)で早めのお昼となりました。続いて東大門市場(トンデムンシジャン)へ。一大ファッションタウンとして有名ですが、小さな卸売り店舗が集まるビルから、おしゃれなショッピングモールまで、老若男女のニーズに応える感じ。買わなくても見てまわってそれなりに楽しめました。歩き疲れたので、明洞に戻ってコーヒーショップ「PASCUCCI」でブレイク。夕方は新村へ繰り出しました。周辺は梨大(イデ=梨花女子大学。日本でいうとお茶の水女子大みたいな大学)や延大(ヨンデ=延世大学。慶應大に例えられる)などがあり、学生の街として賑わっています。梨大近くは洋服、アクセサリー、化粧品などの店や、カフェやケーキ屋も多いそうです(筋鉄さんとはあまり関係のないことですが)。学生街というと飲み食いするところもたくさんあるわけで、今晩は焼肉!と入ったのが「クイマウル」。言ってみれば「焼肉村」です。サムギョプサル(三枚肉)やタレに漬け込んだテジカルビなど、おいしい豚肉を食べました。当然メクチュ(麦酒)やソジュ(焼酎)も進みます。竹筒に入ったソジュもあったりして、口当たりの良さにちょっと危険を感じてしまうくらい。深夜は前夜と同じポジャンマチャで盛り上がり、仁寺洞の別の屋台でさらに飲み、解散は3時…
仁川空港からソウル市内までは、前の日記で書いた空港鉄道かリムジンバスを使うのですが、空港鉄道は金浦までしか開通していないので、中心部まで出るには1時間30~40分かかってしまいます。帰りはバスの方が、道路の渋滞状況に左右はされるものの、まだ楽ではありましょう。今回、写真家のチュ・チュンヨンさんと、彼が高円寺で開く写真バー「白&黒」の常連さんなど、現地で約20人と落ち合って歩く旅でした。集合の前に、鍾路(チョンノ)3街近くの安い旅館にまずは部屋を確保して、集合場所の仁寺洞(インサドン)へ向かいます。路地には食堂や小さな売店、韓服など職人の店があったりして、なかなかフォトジェニック。朝から食べたものが飛行機の軽食だけでお腹が減っていたため、タプコル公園のそばにある安食堂にちょっと入りました。一番安い店で1食1500ウォンという驚異的なエリアです。筋鉄さんが食べたのは2000ウォンのヘジャンクク。二日酔いに効くといわれているスープで、メインの具の種類はさまざまですが、ここのは牛の血を固めた「ソンジ」が入ったものでした。仁寺洞通りにはギャラリー、骨董、民芸品やお茶の店などが並び、観光客も多く訪れます。そこから横道に入ると民芸調の喫茶店や韓屋を用いたレストランがいくつもあり、なかなかいい雰囲気の感じられるところ。通りの喧騒を避けるにも最適です。揃ったメンバーと一緒に、「チリサン」(智異山)という店で韓定食を食べました。韓定食にも郷土色を出したものから高級宮廷料理までありますが、おかずの小皿がたくさん出てくるのが特徴。「1日30品目」なんて軽くクリアできそう。辛くないものもありますよ。ひとまずたくさん平らげた後は、また別の横道にある、民俗酒場へ移ります。「サリムヌルミルコトゥロソニ」という長い名前は「柴の戸を押して入ると」という意味だそうです。ソリプミンソクチュという、松の葉の擂ったのが入ったマッコルリが名物で、それを皆で飲みました。気に入った呑み助が多かったようで、瓶を何度もおかわり。はじめは太田胃散を一緒に飲んだマッコルリという印象でしたが、飲むうちに「この味でないと」という気になってきます。つまみもなかなかいける店でした。最後はポジャンマチャ(帆張馬車)と呼ばれる屋台でソジュ(焼酎)を飲み、1時を回った頃にお開きとなりました。